ワーク
露崎



 いつも果物をならべている
 腐ったものはないか確認しながら
 ひとつひとつのウマさが
 きわだちゃしないかと
 あわよくば
 そう考え
 数秒後に忘れる

 これは仕事だ
 胸にはバッジを張り付けている
 そこには俺の名前がある
 たたずまい
 というものがあって
 どうにも
 違和感ばかりただよう
 そういうネームがプレートになってる

 お金が
 山のようにあれば
 果物パーティでもしたい
 ネームのプレート達と談笑して
 グレープフルーツをつまむ
 で、数秒後わすれる
 これは仕事だ
 わすれるな
 これは仕事だ
 



自由詩 ワーク Copyright 露崎 2008-09-30 01:08:05
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