パイプライン
唐草フウ

きょうだってこんなに
台風、とおり越して
こんなに晴天
なのに
ほほ笑む気もちになれずにいる
血のかよう
太いライフパイプラインがほしい

トンネルがあれば(ゆめの)

手当てしたって
手当てしたって
どこが痛いの
空の白いクジラにならわかる?
響き渡っているのに
乳房の奥深く

トンネルがあれば(ゆめの)

四季もつながれるのに
気持ちはなぜ とぎれとぎれ
見えないあいだに
わたしのフィアンセとか決まりそう

カップにくちづけようとして
同じ場所ばかり探してた
見え方が同じだった
奪われそうだった

さみしくて
さみしくてさみしくて
道もわからなくて、案山子
この目なら許すから
手をとって連れてって


きょうだってこんなに
つながっているはずなのに
毎日がさよならと
哀しい青ばかりが流れる
ライフパイプライン
指さえも


自由詩 パイプライン Copyright 唐草フウ 2008-09-19 08:48:47
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