黄昏色の空の果て
未有花

黄昏色の空の果て
ひとりっきりの帰り道
誰を待っていたのだろう
誰を探していたのだろう
電信柱の長い影
淋しいようと風の吹く

黄昏色の空の果て
家路をいそぐ鳥の群れ
どこへ行くというのだろう
どこへ帰るというのだろう
お家は遠いまだ見えぬ
泣くのはだあれと風の吹く

黄昏色の空の果て
心によぎる思い出は
何を求めていたのだろう
何を探していたのだろう
誰も知らない夢の跡
いつかまたねと風の吹く

黄昏色の空の果て


自由詩 黄昏色の空の果て Copyright 未有花 2008-09-16 08:19:05
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夕暮れ詩集