セピア
クリ

翳る空に 浮かびくる
はじめてなのに 懐かしい
影と光 色とかたち この想いは何?

雨がやさしく降り出す
濡れる道から沸き立つ
雨のにおい 胸を焦がす この記憶は何?

傘を忘れた きみと
いつか逢うのだろうと…
それとも すでに一度
僕らは出会っているのだろうか…

 白髪とシワが 増えていくのに
 僕はずっと 少年のままだ

忘れられない 名前と
名付けられない 匂いと
記憶 時間 想い…


自由詩 セピア Copyright クリ 2008-09-01 23:58:52
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