シーツ
フクロネヅミ

朝の暖色の中
僕はもう名前を知らない
__君以外の
名前を知らない
薄透明の世界に息をして
僕はもう何も知らない
__君以外の
何も 何も

そっとキスをしよう
触れるよりもやさしく
グラスの氷が溶けて
現実に引きもどされるまで

音も鳴らずに
テーブルが濡れてる
昨日と同じような朝
明日と同じような朝
__君の普遍的な
__僕の普遍的な


自由詩 シーツ Copyright フクロネヅミ 2008-08-18 08:20:13縦
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