徒然 十一
鎖骨



捲り過ぎる指は慣れる
通り過ぎることに
なぞり過ぎた意識は鈍る
それと気付かないうちに


足があるので
重力に堪える足があるので
私には底があって
だから留めることができる
知識や生活に密接する記憶
というものだけを、辛うじて
そうしてつまらないものだ
自分を認識するためにその度に定義してわたしを殺すわたし





自由詩 徒然 十一 Copyright 鎖骨 2008-07-19 01:52:23
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