こけ
鎖骨


そんな気分になってポケットで弄繰り回してる
暮れていく景色にシガーライター
何を照らせるって言うんだ
糞の役にも立たない
風がそよぎながら触れて
そんなんじゃ足りない
波は立つけれども



生きてますか
待宵苔
どんなに蒸して眩む夏でもおまえ
決してどこへもいかなかった
南国フルウツが瑞々しく揺れる
飛沫を浴びて
ただそれだけで熟れてた



熟れないうちに腐ってしまって
これじゃ売れないなんて笑ったものだけれども
どうにか生きているよ
音も増えたよ
書いているよ
飲んでいるよ今まさに
腐って落ちた、トロピカルフルウツ!
こんなものでもそれなりに芳しくないかい!










自由詩 こけ Copyright 鎖骨 2008-07-07 00:41:26
notebook Home 戻る  過去 未来