ダンスホール
もも うさぎ

刻む秒針の 大時計の音が気になるので
夜中の階段を昇るのだ

光る猫や人形の目を避けるように
しずかに しずかに 足音たてず

針はとまる


真夜中に僕の亡霊は 音のないダンスホールで踊っている



蒼く 真珠の 薄暗くきらめく透明なオーガンジーを
まとった君を腕に抱き


そっと見ている子供の僕にウィンクしながら


僕たちの亡霊は

何世紀も 何世紀も 踊るのだ


自由詩 ダンスホール Copyright もも うさぎ 2008-06-26 03:26:00
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