桜の花の咲くころ
草野大悟

桜の花の咲くころ
おれは嬉々として
この職をさろう
そして
この
木の香りのする
おれたちの
新しい住みかの
ペアガラス越しに
ゆったりと
ゆったりと
桜の花をみよう

きみが
きれいだね桜
と、言ってくれたら
きっと、泪を
ぼろぼろ
流すのだろう

新しい
おれたちの住みかは
きみそっくりの心で
きみと
おれの
あしたを
運んでくれるだろう
きっと



自由詩 桜の花の咲くころ Copyright 草野大悟 2008-06-25 23:32:20
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