川の音
フクスケ

夕暮れの川辺から
対岸の街を
眺める
私の前を
私と共に
過ぎ去って行った時間
満ちて行く川面の
流れが速すぎて
網膜に到達出来ない
暗い流れが
流れる音にすりかわる時
見えない私の影は
流れる音にかき消される
流れる音ばかり
耳に満ちて


自由詩 川の音 Copyright フクスケ 2008-05-31 20:29:34
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