ケムリ
不可思議/wonderboy

ジャンキー、ジャパニーズ、群れるドミトリー
一人になれないやつが集まり
つまり どこに行ったって同じさ、

自分からは逃げられない


万物、世界の広さにひれ伏した俺は 
大都会背後から迫り来る恐怖に
今日ふっと目を覚ましただけの背中のけだるさ
行き場を失った心と体
雲がかった近未来と何も映さないミラー
迷路のど真ん中で立ちすくむ心境
劣等感であふれる日本列島

救われない精神的ゲットー

自分の弱さを目の前に叩きつけられる感覚
選択肢という幸せ 幸せという選択肢
全てを白紙に戻し一から学び確信
精神の内面を深くえぐり出す作詩で
かくして隠し持ったリリックというナイフで
毎日を切り裂くもいまだ未来は見えません
だが絶えず答えを求め
湧き出る訴えを声にして歌え!

一匹の蒼き狼となり噛み付く
過密して見尽くした大都会と大人に
一匹の蒼き狼となり噛み付く
過密して見尽くした大都会と大人に

もしもアダルトな世界がわかるとするなら
鋭く黒く光った瞳の果てに
派手に彩られた情熱の墓場
そう見えてるんだ今の俺には

ジャンキー、ジャパニーズ、群れるドミトリー
一人になれないやつが集まり
つまり どこに行ったって同じさ、

自分からは逃げられない


自由詩 ケムリ Copyright 不可思議/wonderboy 2008-05-29 02:29:40
notebook Home 戻る 未来