「２７時に旦那さんが帰ってくる」

２５時と言う表現は当たり前になってきたけれど、
未だに週の第八番目の日は出てこない。
当たり前なのだけど、何となく苛っとする。

実際には東京の空が四角いなんて事は無い。
新宿だって別段四角い空をしている訳じゃない。
誰だって知ってる事だ。
乱立するビル群が偶然にも勃起した陰茎に見えたりする。
勃起した陰茎に見えたビルに対して、
それを収める穴が開いていないから、
何となく不完全燃焼な気持ちになる。
でも東京の地下には横に穴が開いている。
そんでもってぐるぐるしてる。

友達の家に行った。
回転寿司を食った。
蟹味噌が無かった。
寿司はぐるぐる回っていた。
折りたたみ自転車のハンドルは慣れれば平気だった。
煙草は折れていた。

ホームランバーであたりが出たので家に着いた直後に
もう一度その店に向かった。
店じまいをしていたけれど店員さんは気前良く交換してくれた
さすがに２連続であたりは出なかった

眠りにつくまえに二回揺れた
二度目の揺れでは多少生命の危機を感じた
２７時過ぎに旦那さんが帰ってきた
寝相を見て鼻で笑ったのまでは覚えている

ホームランバーは二回連続で当たらないらしい




「心中を前提としたお付き合いをしたいと思っています」

僕は僕自身の弱さを認めるより弱点を認めなければならない
どうでもいい事を考えるよりも考えるべき事は多数あるのだが
まぁこの際だ
心中を前提としたお付き合いを申し込みに行こうと思うんだ
とても疲れているんだけれど
心中を前提としたお付き合いを申し込みに行こうと思うんだ
彼氏に一番近くて遠い存在だったりするんだろうか
とりあえず今度会う時は
心中を前提としたお付き合いを申し込みに行こうと思うんだ

１００回死ねたらどうするかって考えたけど
結局は一瞬で９９回死んで
残り１回を大事そうに抱えて同じ場所にいると思うから
心中を前提としたお付き合いを申し込みに行こうと思うんだ
どう考えても一等好きなので
心中を前提としたお付き合いを申し込みに行こうと思うんだ

マゾヒズムで言えば一番報われている恋なのかも知れない
何でも何度でも相談してくれればいいさ
それが浮気だとか言ったりせずに
素直に応援するから
心中を前提にしたいんだ


「情熱の真っ赤な薔薇を」

胸に咲かせたいのだけどちょっと覚めている
それはかなり危機的状況にあると思うのだけど

死ななければいいやと思う
もうちょっと喋らなきゃ

東京は門戸を開きっぱなしな癖に
妙に余所者を叩く傾向にあるけれど
自分自身の精神でも同じ事が言えると思う
シティーボーイ　ビー　ボーイ
ビー　ボーイ
ボーイボーイ
ビーボーイ

全てを砕く一撃で甘えたいその膝の上に