チンピラ
チアーヌ

チンピラだ
わたし
声がもう
濡れてる

夏の
アスファルト
熱い
マンホール
開けて
野良猫を
放り込んで

自分も飛び込みたい

人が恋しくて
誰かにしがみつきたい夜

声を濡らし
誘い込む
深い穴の底

誰でもいいんだ

子犬を走る電車へ放り投げ
自分も飛び込んでしまう前に

チンピラになり
目に付いた欲望の対象を

人から見えない場所に引きずり込んで

押さえつけて
苦しめて
吐き出させて

何度も何度も

わたしの気が済むまで

わたしの気が済むまで



自由詩 チンピラ Copyright チアーヌ 2004-07-07 09:48:11
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