チアーヌ

直径1メートルくらいの
真っ赤な苺があった
もちろん葉も茎もでかい

あらすてきお伽噺みたい
わたし小人になったのかしら
それとも妖精さんかしら

なんて思わなかった
当然
気味が悪かった

しかし
食べてみなくてはなるまい
わたしはスプーンでその実をえぐって
口に運んでみた

うん
おいしい

でも気味が悪い

「そうか」
わたしは
すべてのことがわかった
ような気がした




自由詩Copyright チアーヌ 2008-04-16 15:09:39
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