無題14
ねろ

音楽って 素敵

この 身体が 有る事を

あたしが あたしでしか 無い事を

暫くの間 忘れていられるから

もし 理想郷が あって

何でも 思いどうりに 造りかえる事が 出来るのなら

あたしは其処に 感情の 雨を 降らそう

その雨は 透明で 温度を持たない

柔らかく 流動して 

人に触れれば 身体を溶かして 混ざり合う

人をひとで 無くすことの 出来る 雨

どろどろに溶けて やがて聞くでしょう

其処に 紛れも無い 鼓動があることを

やがて 見えるでしょう その中に

幾つも 血管が走り 血液がその中を流れていることを

その血に 温もりを 感じるでしょう

それを 破ったり 殺したり する事など

きっと 出来なくなるわ


音楽を 聴いて

其処で あたしの感情は 歌を唄い

確かに 生きて

其処が あたしの 理想の国 

誰も 汚す事無く 

永遠に




自由詩 無題14 Copyright ねろ 2008-03-03 20:33:29
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