カザナギAtoZ
Rin.

A・・・アンパンマンに・・・
  アンパンマンのアニメに「肉マン」というキャラがいたら面白いのに・・・とは随分前から思っていた。ここで勝手にどんなキャラか解説したいと思う。もちろん顔は肉まんであり、交換可能である。ただし、アンパンマンたちとは違って、顔をちぎって子どもにあげるときに、恐ろしく痛そうな顔をする、実に人間味のあるキャラである。切り口からは湯気がモワリと立ち上り、肉汁がダッラーーとあふれ出す、泣く子も黙るキャラである。
 しかし、顔立ちは食パンマンを越えるニヒルな二枚目。声も実に渋く、8頭身である。
 とまあ、実際に使われたらシュールすぎてクレームの対象にもなりかねないが、「R18アンパンマン」で活躍してくれれば応援したいと思う。

B・・・ぶちゃちゃ
  「ぶたが道をゆくよ〜 ぶちゃちゃぶちゃちゃ・・・」もしかして同世代であれば、このような歌を子どもの頃聞いたことがある方がいるかもしれない。
 「向こうから自動車がくるよ ぶちゃちゃぶちゃちゃ」
そしてサビは
 「ぶたは死ぬのがイヤだから 自動車をよけてゆくよ ぶちゃちゃぶちゃちゃ」
で終わる。昔は意味もわからず楽しく歌っていたものだが、よくよく見るととんでもなく面白い歌詞である。子どものお遊戯ソングの歌詞は奥深い。「ぴよぴよちゃん」の歌はご存知だろうか。これは大人が歌うと、使いようによってはpppppである。詳しくは「P」の蘭で。

C・・・チンパンジー
  ある友人と電話で話していたときのことである。何だったかとぼけたことを言った彼に対して、私が
「一般人はそんなこと考えへんで。」
といったところ、相手は「一般人」と「チンパンジー」を聞き間違えて
「誰がチンパンやねん!!」
と絡んできた。ちょっとその要素のあるお顔立ちだからたまったもんじゃない。それ以来「チンパンジー」は私のツボとなった。

D・・・でかい
  残念ながら胸の話ではない。身長である。今でこそ平気でヒールをはくが、下手をすると180cm近くになってしまう。昔は「180cm以上の人」というのが恋人の条件だったが、贅沢は言ってられないことに最近ようやく気がついた。それでも実は一家で一番背が低い。カザナギ家は笑ってしまうほど巨大一族なのである。

E・・・絵心ゼロ
  中学のとき、美術の筆記試験が学年でトップだったにも関わらず、成績が「2」だった。ひどい話である。幼稚園のころ、川を描くため画用紙の下3センチくらいを水色のクレヨンで塗り、その後にカニを乗せるための岩をライトグレーで描いたとたん、先生に「どうして空が下にあるの!」と怒られた上、画用紙を反転させられてしまった。本当にひどい話である。
F・・・古着屋
  4年間働いていたことがある。若者向けの店舗のほかに、年に数回、なにわマダムを相手に百貨店出店も行っていた、が、これがスゴイのである。なにがスゴイかって、すべてがスゴイのである。直径80cmの麦わら帽子だとか、ビッグバードもビックリの黄色のファーコ−トだとか、まあ置いているものもすごいのだが、買ってくれるマダムもスゴイ。そこで発見した殺し文句は「上品」。たとえ全身ケモノ柄でも「お上品でお似合いです。」これでキマる。恐ろしい世界である。もしかしたら現在のカザナギファッションは「ぶっとんでる」とよく言われるが、こんなワールドから端を発したのかもしれない。

G・・・グリーンピース
  グリーンピースに何の恨みもないし、嫌いでもない。しかし、天津飯やチャーハン、オムライスなどに入っているとどうにも許しがたい。なぜなら、彩りかなんだかしらないが、一気に料理が安物に見えるからである。某大学の学食では、カレーの大盛りの印が、上に一粒載ったグリーンピースなのだが、大体の学生は、レジに行くまで食べるか沈めるかしてしまう。存在感のないヤツである。私の目にはヤツは「ガチャピンのイボ」にしか見えない。
 このような話を友人にしたら、逆に私のつけている緑のビーズのネックレスが「ガチャピンのイボにしか見えない」といわれてしまった。子どもならここで私のあだ名は「イボ」になってしまうところだ。子どものネーミングセンスは良いが残酷である。この話は「J」に続く。

H・・・ハイテンション
  ありがたいかな「水で酔える」人種である。しらふのほうがテンションが高い。酒は苦手だ。体がだるくなるばかりで、ちっとも心地よくない。が、一度だけ酔って笑い出したきり止まらなくなったことがある。もう、駅周辺の看板を見ただけでおかしいのである。伊藤塾の伊藤さんやらUSJのキャラのしっぽの毛先やらに突っ込みながら、完全に靴屋と間違ってドラッグストアに入った私は、
「靴が売ってない!品揃えが悪い!」
と笑いながら怒っていたそうだ。どうも迷惑なヤツである。

I・・・犬の尻
  最近気になって仕方がないものが「犬の尻」である。特にしっぽがくるんくるんの元気一杯のシバとか。もう、痛そうでいたそうでムズムズしてくる。全開で前を散歩されたりした日には、こっちが尻を押さえて逃げたくなる。本当に勘弁してほしい。

J・・・じゃこ
  子どもというのは残酷なもので、ものすごいセンスのあだ名をつけてくれる。じゃこは小学6年のころの私のあだ名で、社会の教科書を音読させられたときに、「稚魚の養殖」を「じゃこの養殖」と読んでしまったばっかりに付与されたあだ名である。良く見たらじゃこって・・・・あんなヤツ・・・。とても切ない。
 しかし子どものネーミングセンスは見習いたいものだ。誰がつけたのか、とある学校の理科教師のあだ名は「オクメハーデル」であった。なんのことはない「おそ松くん」のイヤミさんをロシア系にしたような顔の特徴を捉えただけである。

K・・・きよし
  「私の知り合いの○○ちゃんに似てる」と言われても返事に困るんだよねという話は、以前どこかで書いたかもしれない。が、「氷川きよしに似てるよね。」と言われても返事に困る。もう、うなずくしかないのである。最近はカラオケで本人映像が見られたりするが、「ずんどこ節」のPVでひょろりとたなびいているきよしさんは、もはや他人とは思えない。
 大体「誰に似ているか、という話になってこれを言うと、必ず笑われる。納得する前に絶対笑われる。気になる方は是非関西オフに・・・

L・・・ラブリング
  いわずと知れたカルティエの名作である。以前友人が、クリスマスにもらったという同ブランドの指輪をはめていて、一気に火がついた。カルティエが、ほしい。とりあえず老若男女問わず、手当たり次第に交渉してみたが、当然願いは聞き入れられず、仕方なく自分で買うことに決めた。どうせならシンプルであわせやすく、飽きないものを・・・ということでラブリングを選んで一人で試着をし、貯金をはたいてて買ったわけだが、買ってから気がついてしまった。これは・・・つけられない。ただでさえ「もてないキャラ」でエッセイが書けそうなほど有名な私である。こんなものをつけていたら見栄か勘違い女ではないか。
 というわけでかなしいからラブリングはお蔵入りとなってしまった。質に行く日も近いかもしれない。

M・・・むにゅ
  チンパンジーの友人のはなしの続きである。彼は就職活動で某大手企業の面接を受けたそうだ。大きな会社というものは、やはり最初はグループ面接が行われる場合が多い。そこは5人でグループ面接だったらしい。彼は真ん中だったので気を抜いていたようだが、そうは問屋がおろさない。
「あなたの好きな音はなんですか?」
という思いがけない質問が、なんと一番に当たってしまい、とっさに
「は、はい!むにゅっ、デス!!」
と起立して答えてしまったそうだ。
 もちろん見事合格し、最終面接で無念の敗退となったのだが、その会社というのが大手下着メーカーだったということはココだけの話にしておこう。

N・・・「ぬ」
  「M」にも関連するのだが、就活では思いもよらない質問をされることがある。「自分を食べ物に例えたらなんだ?」とか、「色に例えたら何だ?」とか・・・・・。そんな中で「自分を平仮名に例えたら何だろう。」という質問を想定して友人と話をしていた。私のイメージは「す」らしい。まあスッキリさっぱりシャッキリなイメージなので嬉しかったのだが、これ、「ぬ」「も」「の」などはいかがなものであろう。ナンバープレートでも、たとえカッコイイ外車で、「・・・7」のようなナンバーであったとしても、平仮名が「ぬ」では笑ってしまう。文字のイメージというものの実に興味深いものである。

O・・・おモチ
  母の高校時代の同級生Yさんは面食いで有名であった。ある日、母と二人で生徒会関連の仕事で某男子校に行ったYさんは、そこで二人の男子高生と出会ったそうな。1人は精悍なスポーツマンタイプ、もう1人は色の白いもさっとした感じの男子だった。後日、そのうちの1人からYさんに誘いの電話があった。彼女は母に
「Aくんから誘われたけど、Aくんがあのおモチみたいなほうだったらどうしよう・・・」
と不安げに言っていたらしい。が、よかったことにAくんはスポーツマンのほうだった。
 その「オモチ」が現在の我が父であることを、彼女は知らない。

P・・・ぴよぴよちゃん事件
  「B」の蘭で少し触れたが、これもお遊戯ソングである。高校時代、アルバイトで幼児のキャンブリーダーをしていたのだが、そういうキャンプや水泳教室の体操の時などによく歌われる。リーダーが
 「ぴよぴよちゃん♪」
と子どもたちに歌いかける。すると子どもたちは
  「何ですか」
と返事を歌い、続いてリーダーが
 「こんなことこんなことできますか」
と歌いながら屈伸やらストレッチやら、けっこう難しいポーズなどを取ってみせ、子どもたちが真似るというものである。
 が、これはオトナになっても応用可能なのではないだろうか。どうなんだろうという話をリーダー会議の合間にちらっとしたことがキッカケで、ちょっといい感じのオシャレメガネくんにドン引きされ、ふられてしまったのが「ぴよぴよちゃん事件」である。

Q・・・クエスチョン
  人間は疑問を持って生きることが大切である。そこで私の疑問を以下に記しておく、ので、ご存知の方は是非教えていただきたい。
・イカの成分
・ラーメンと中華そば、モモンガとむささびの違い
・渋滞の先頭
・キリンは寝違えるのか
・サル・チンパンジー・ゴリラ・オラウータンを賢い順にならべると、どういう順番になるのか
 できれば「ポイントありのコメント」でいただければ幸いである。
 
R・・・凛
  高校時代、国語の授業で短歌を詠んだときに初めてつけた「雅号」である。源氏名ではない。響きと、まっすぐ前を見据える視線を持ったカッコイイ女性のイメージでつけたのだが、名前の効果はまったくなく、こんなヤツである。

S・・・仕事
  これも今は昔、マクドナルドで働いていたことがある。ここまで読んでくださった方には、どのような仕事振りであったかはお分かりかと思う
「お飲み物は?」と聞こうとして「お名前は?」と聞いてしまったり、レジに指をつめて「ギャオス」というのは日常チャメシゴトであった。
 こんなのだから店長に、
「お願いだから黙って笑顔で立っていてくれ」
と涙ながらに言われたことも納得がいく。

T・・・てべんちょ
  「頭のてべんちょにゴミついてんで〜」
という言い回しを当たり前のように使ってきた。「てべんちょ」は関西弁だと信じきっていたのである。が、なんとこれはカザナギ語であったということが最近判明した。「てべんちょ」とはてっぺんと先っちょの複合語だと思われる。誰に聞いても「意味が分からない」といわれる。
 どこかでこの言葉をきいたことがある方はぜひ私信をお願いしたい。

U・・・U字型プラスチック
  男女兼用の洋式トイレで、便座を上げっ放しで出てくるメンズは、トイレットペーパーを申し訳程度に10cmばかり残して、交換しないヤツくらいに許せない。
  きっとそういう女性は多いだろう。以前男性の友人と少し雰囲気のあるカフェで恋愛相談を受けていたときに、彼のあとにトイレにはいったらバッチリ便座が上がっていた。そこで私はそっと注意をしたところ、彼にはそれが通じなかったらしい。理由を聞いてきた。
 そこで私は、うっかり座りでもしたらハマるだろうがとコッソリいったのだが、それでも彼は納得せず、「便座」「便座」と、そのカフェで連呼した。そこで私は思いっきり足を踏んで、
 「ここでその単語を口にするな」
といったところ、彼は「便座」に「U字型ないしはO字型プラスチック」と別称を与え、以降私の前では便座をそのように呼ぶようになった。
 恋愛相談の結果はまだ聞いていない。

V・・・ヴィヴィアン
  古着屋時代、わたしは「でかい」ヴィヴィっ子であった。最近では某マンガのキャラが愛用しているというので再び人気に火がついたため、当時のものを残しておけばよかったと後悔している。
 ところで、私は物をよく捨てる。別れた恋人からのプレゼントは、女性は大掃除のときなどにあっさり捨てるというが、男性はけっこう長い間押入れの奥に保管していることが多いと聞く。私も女性らしくあっさりと色んなものを捨ててしまう。一番驚いたのが。3時間前まで使っていたヘッドホンを、どうやらゴミと間違えて捨ててしまったことである。物は大切にしなければいけない。

W・・・W神社にて
  神社の絵馬は面白い。いけないいけないと思いつつも、つい読み込んでしまう。数年前W神社に友人たちと初詣に行った時、「リエがまともになりますように」という切実な絵馬を発見してしまい、色んなシチュエーションを想像して、しばらくどうにもならなかった。全国のリエさん、ごめんなさい。

X・・・エッキシュ
  高校時代の数学の先生(歌丸さん似)はかなり人のよいおじいさんで、必ずXのことを「エッキシュ」と呼んだ。この先生もオトボケな感じで好きだったのだが、生物の先生もなかなかの人物であった。理科の時間にカメラで手元のカマキリを、前のスクリーンに映し出して、それを見ながらカマキリの造りについて学習するという授業があったのだが、一番前でストーブの横の席だった私は、ぐっすり昼食後の睡眠をとっていた。すると教室中が爆笑の渦になり、私ははたと目が覚めた。慌てて話題についていこうと周りに「何?なに??」と聞いたところ、スクリーンにはカマキリではなく、私の寝顔がアップで映されていたのだそうだ。初めてのスクリーンデビューは寝顔であった。

Y・・・雪やこんこん
  弁慶の泣き所のことを最近まで「権兵衛の打ち所」だと思っていた話は有名である。私は勘違いの天才である。歌の歌詞もしょっちゅう間違えて記憶している。
 「雪やこんこん」も激しく間違えていたことに、これまた最近気がついた。
 ♪雪やこんこん あられやこんこん
  降っても降ってもまだ降りやまぬ
  犬は喜び庭駆け回り
  猫は餅食って丸くなる♪

 しかもこれを、某詩人Iさんはじめ、多くの人に、あたかも本当のように教えてしまった。冬になり、この歌を流しながら灯油を売りに来る車を見るたびに、季節感と罪悪感を感じるのである。
  
Z・・・ズボラ
  箸の長さが違っても食事はできる・・・○
  落としたものは3秒以内なら拾って食べられる・・・○
  誤変換が多い・・・◎
  「開けたら閉める」ができない・・・○
  鳴らしてもらわないと自分の携帯のありかがわからない・・・◎
便利なようで不便なのであるが、こればかりはどうしようもない。これが風渚 凛なのである。


散文(批評随筆小説等) カザナギAtoZ Copyright Rin. 2008-02-20 23:24:52
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