スペース・ツー
nm6

流線型の半年が繰りあがってイチ抜けた、といって
1年になりました

クライマックスがヒートアップして三弦の
張り過ぎた日々が淡々と張り詰めて溶解
ほこりが積もっていく音に耳を澄ます
通り抜ける風のビルに窓のためのカノン、カノン、
カノン、

流線型の半年が繰りあがってイチ抜けた、といって
1年になりまして
紙という紙に火をつけるぼくの
しんとした低音を追い払うぼくの指先が軽やかに
軽やかに、次のきみの殻をなぞろうとしています


自由詩 スペース・ツー Copyright nm6 2008-01-14 00:46:11
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