それでも夜は流れていく
umineko

息苦しくて書けなかった
だけど
今ならわかる

あなたを信じていなかった
そうじゃないか
世界は
誰かを裏切ることで
幸せになっていくから

無償の愛がここにある

私はいいたい
だがそれは本当ではない
私という欲望は
無限にある

本当のことを言うとね
あのとき
あなたが不幸になればいいって
思ったんだ

あなたが
笑って言った
ボクもだよ、って


確信する

私たちは
本当に愛し合っていたんだと
七年の歳月が
ここまで流れてしまったけれど

月が
何度ものぼって降りて
タクシーは
いつものように 流れて

交換したアドレスを
だけど
伝えあうことはない

私たちは幸せだった
それ以上
何を望む

私からタクシーに乗る
あなたが小さく敬礼をする


私たちは



 


自由詩 それでも夜は流れていく Copyright umineko 2008-01-13 03:24:30
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