無題04
ねろ

自我の無欲を知れ
何者でもない声を発する
雪と似た咽頭音
一点の曇りも無く
降り積もれ

欲望の先
掲げられた理性の
希薄なる存在感

撃ち砕け
己が身の希薄さを
水銀にも似たその
叫びを

今真に欲する



自由詩 無題04 Copyright ねろ 2008-01-12 02:45:58
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