なか、つかさ、君の眼
鴫澤初音

  握った手ほど開いて いて… 君の足元も 



  立ち止った季節、君が言った「いつも死ぬって言ってるよね、

                  …それで、
                          いつ死ぬの」

  私は言った「二十四までに何もできなかったら そう

                  しようと、
                        …思うんだけど」



  温まる足指の隙間 背をあずけあった冬の部屋だった
 
  怒っていると思った だから前日にしたメールに
  ごめんね と何度も書いた だけど どれも誠実に生きていくように
  思えなかった 君が 画いた私を 私はなぞれなかったかな

  クリスマスイブ 

  君のキスが遠いと思ったんだ


未詩・独白 なか、つかさ、君の眼 Copyright 鴫澤初音 2007-12-28 09:33:24
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