ブルーホール
望月 ゆき

秒針がふるえて
ぼくは ただ
青くなってゆくばかりだ


深みが光を吸収し
かわりに
無数の粒子が
まとわりつく


探してた言葉は
どこにも見えず
たえなまく



見上げると
水と空の境界線は
消えていた


いつだって
きみには
垂直にふれていたかった
だけ





自由詩 ブルーホール Copyright 望月 ゆき 2004-06-17 00:49:43縦
notebook Home 戻る