メロウ
ロリータ℃。








秋の潮風は私の髪をほんの少しだけ揺らすんだ
それに乗じて過去が見えて
心の輪郭を少し溶かす



お酒のにおい
カテゴライズと笑い声
あたしは勝ってる?
それとも負ける?
そんな日々に少し疲れた



月明りは僕を照らして
すべて投げ出したくなる葛藤
車を飛ばせば海が見えたよ
愛する人と見た夜明け
僕達、離れようとした




(言えない言えないわかんない)

ねえそろそろ
錆び付いてゆく私を離せよ
もういいだろう
此のすべてを知っただろう
執着するのはもうよせよ




擦り切れてゆく
大切なものが見えていない
一人ぽっちのあたしだけ
此処にあって
それしか見えない



このままだと、僕はあなたに依存する
お互い依存しあった僕らは
何回離れ、何度離れられないと認めるんだ?



そのたびに再確認する


私が美しい生き物に成り下がったら
あなた私を捨てるだろうか
愛するだろうか
過去の記憶の中ではあなた
美しい私を好いたはずなのに
今のあなた、誰の前でも隠している
素顔の私をただ憎んで愛でている










自由詩 メロウ Copyright ロリータ℃。 2007-10-30 09:52:17
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