恋月 ぴの

手でも叩こうよ
しあわせであっても
そうじゃなくても

しあわせなら
よりしあわせになるように

そうじゃないのなら
少しでもしあわせに近付けるように

できることなら
あなたの愛するひとと
互いのぬくもりを伝えあうように

わたしの右手とあなたの左手
わたしの左手とあなたの右手でハイタッチ
そして目と目を合わせ
ふたり微笑めば
それがしあわせだってことの証かも

姿かたちの見えないものでも
顔の表情という鏡に映せば
見えてくることもある

そんな照れ隠しのふて腐れ顔だって
あなたのこころ模様を映している

手でも叩こうよ
二拝二拍一拝
それじゃお参りしているみたいだし
リズムに乗せて楽しそうに

「し」はしあわせのし
そして人生は一度きりだから
しあわせのかたちを少しでも確めてみたいもの

手でも叩こうよ
今を大切に
今夜。このひとときを大切に






自由詩Copyright 恋月 ぴの 2007-10-08 14:41:41
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