ハーモニー
わら


あなたは陽のように
わたしの胸を
つつんでくれました
わたしは影となり
あなたの心で
生かされたいと願うばかりです


あなたは哀しみをまとい
それでも生きようとする姿に
光りをみました
わたしはささやかな幸福に触れ
響く鼓動を耳に
澄んだ風を感じているのです


不器用さが「生きる」ということならば
あなたの涙は
血のように真なのです
いつか華麗に振る舞えたなら
わたしの涙は、そっと
“純”を謳えることでしょう


カラダや夢や濡れた手足や
皮膚よりも、もっと、やわらかい
ぬくもりをおもったのです
不安を抱く頬や安心にほどけた目尻
戯れのトキを織り添えてくれるから
穏やかな熱を届けられるのです














 *合作詩です。








自由詩 ハーモニー Copyright わら 2007-08-21 15:53:05
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