絆創膏
チアーヌ
最低のことをしているという
自覚は一応あった
でも相手は男の子なんだから
これくらいいいかっていう気持ちもあった
恋がダメになるたび
手近にいた
誰かに手を出した
「今夜は一緒にいてね」
そんな勘違いなセリフを
いけしゃあしゃあと語り
胸の谷間をわざと見せて
ガンガン誘惑したりして
いつもながら
自分を慰めてくれそうな男を捜す時の勘だけは冴えてる
わたしが男だったら
こんな女いやだなぁ
誰でもかまわない
そう思いつつ
ほんとうはやっぱり誰でもよくはなくて
ちょっとは選んでた
絆創膏みたいな男の子
心の傷にぺたぺた貼って
濡れてもOKな感じの
自由詩
絆創膏
Copyright
チアーヌ
2007-08-09 22:21:39