愛犬、チャーリー
あずみの

大好きな君の笑顔が眩しくて
目を細めた夏の午後
そんな大切な一瞬は本当は
ささやかで儚いと知っているのに
どうして永続するなんて
夢を見てしまったのだろう

愛しくて愛しくて
どれだけ想いを伝えても
伝えきれないもどかしさ
せめて君が生きている間はずっと
ずっと愛を伝え続けるよ

もうずいぶんと衰えてしまって
ずいぶんと老いてしまって
時の流れの残酷さを恨むけれど
君が幸せそうに笑うから
全てはその笑顔に報われるんだ

初めて会ったときから君はとても
優しい目をしていて
それは何年も経った今でも少しも
変わらずわたしを見つめて
だからわたしも君にだけは誰にも
見せたことの無いような
飛び切りの笑顔を見せるよ

生まれて初めて愛を覚えた存在で
生まれて初めて守りたいと願った存在で
その想いは今でも変わることなく
わたしの中に生き続け

だからずっと
ずっと君といられる瞬間を全て
覚えて生きていこうと思ったよ


自由詩 愛犬、チャーリー Copyright あずみの 2007-07-15 19:17:08
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