君のえくぼにつまづいたんだ
プル式

朝を銀色の風が運ぶ
そっと包まれる静かな時間
繰り返す透明なセンテンス
目に見えないエッセンス

窓越しにすれ違うあの子に
目配せをしながら通り過ぎる
本当は気がついて欲しいんだ
太陽に開く花の様に
心おどるあの子に

明日きっと声をかけよう
そう思いながらバスに乗る
まだ明けきらない朝には
銀色のバスが朝焼けに染まる
海辺の風は透明で目に見えないけれど

少しだけ言葉が欲しい
君に話せる言葉のかけらが
臆病な心を消し飛ばすような透明な声が

勇気を出してバスから降りる
学校まではまだまだ遠いけど
今きた道を必死で駆け戻る
そこに君がいるから
きっといるから
おはようって言いたいんだ


自由詩 君のえくぼにつまづいたんだ Copyright プル式 2007-07-13 02:54:32
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