not any
完食

感情を謳い続け、やがては海に落ちると言うなら
私は溺れながらも謳いましょう

幸せを、狂喜を、

吐き出す気泡の全ては私だ
徐々に意識が遠のいていく感覚は芸術だ
絶望が苦痛に変わる肯定は生き様だ

狂いそうな指先を抱きとめて/遥か遠くの星空を掴む
絶対的な現実には目を瞑って/遥か遠くの青空を穿つ

私は溺れながらも謳いましょう
感情に溺れ、本質を失うと笑われながらも

虚構と、自嘲で、


自由詩 not any Copyright 完食 2007-07-09 06:57:20
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