たもつ

 
小さなバス停を飼った
小さい割にはよく食べた
それでも店員の言ったとおり
あまり大きくはならなかった
一日に数本小さなバスが停まった
行先はどこでもよかった
夜、明かりを消して床に着くころ
最終バスの到着する音と
癖なのだろうか、発車する間際の
運転手の小さな咳が
聞こえてくる
 


自由詩Copyright たもつ 2007-07-03 17:13:55
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