花歌 恋歌
プル式

雨だれに 頷く露草 いとをかし
               君への言葉を 語るともなし

雨蛙 あちらこちらで 鳴く声は
               紫陽花に咲く 花の夢々

黒すぐり 簪に挿し 見る川面
               笹の願いは いずこへ流るる



解説

雨の雫に打たれて頷く露草のなんと可愛らしい事でしょう
まるで私の言えない言葉を語っているようじゃないですか。

って感じで訳になるんだけれどもね、
「露草」ていうのは尊敬、懐かしさ、小夜曲(セレナーデ・恋曲)をさすの。
つまり「雨だれで弾かれる曲が僕の気持ちを伝えるようです。あなたの事が懐か
しくなってしまう程思っているんです」っていう意訳になる訳さ。

雨蛙があちこちで鳴く声は紫陽花の花に更に趣をそえるね

ってなるんだけど、紫陽花の花言葉、ほら吹き、をたして、タイトルを含め意訳すると、
梅雨だってのに華やかな色恋のゴシップ(恋の噂)はあちこちで賑やかだね
って感じです。雨の季節なのに世間は恋の噂で持ち切りだね。

クロフサスグリ(カシスの実)をかんざしに刺して見る川面に流れる笹舟はどんな願いを運ぶのでしょう

なんだけど、カシスは七夕の花なんだよね。フサスグリは新たなとかそんな花言葉の他に、多くの人への幸せ、あなたの渋い顔が私を苦しめる、などものすごくたくさんの花言葉を持っている。
つまり、織り姫が流す願いの先は今でも彦星を思ってもいるのかしら。寂しいだろうね。って話。でもあるし、織姫は新しい恋に悩んでしまいそうだ、とか、織姫は、自分たちの叶わなかった
恋をみんなに託して成就を願っているとか、、ま、好きなのを選んでもらえれば。



短歌 花歌 恋歌 Copyright プル式 2007-06-23 03:29:52
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
季節もの