詠題「踏切」あれこれ
山田せばすちゃん
●赤旗が挙がりて暫し少女は踏切見詰む砂も払わず
あかはたがあがりてしばしをとめごはふみきりみつむすなもはらわず
●廃線となりて久しき踏切に草笛を吹く嬰女のあり
はいせんとなりてひさしきふみきりにくさぶえをふくわらはめのあり
●真夜中の貨物列車が踏切を行き過ぎるまでキスをしやうぜ
まよなかのかもつれっしゃがふみきりをいきすぎるまできすをしやうぜ
●警報機喧しくも踏切の軌条を枕に生涯を閉づ
けいほうきかまびすしくもふみきりのれーるをまくらにしやうがいをとづ
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題詠会より