おっぱいⅡ
茶釜

おい、野郎どもよ
いつまでそんな狭い小島で遊んでやがる
五歳を越えたんなら
さっさとママのおっぱいから錨をあげな
人生なんてなよお
メダカのちんちんよりみじけえんだぜ
そんな小島はとっとと父ちゃんにくれてやれ
さあ、船出だ
新しい夢の大陸をめざそうぜ

ヨー、ホウ
ヨー、ホウ

東の海の向こうには
マルコポーロを骨抜きにしたお宝があるんだとよ
死ぬ前に先ずそいつをひと目拝んでみようじゃねーか
ヨー、ホウ
東に舵を取れ
ヨー、ホウ

西の海の向こうには
コロンブスが熱を上げたお宝があるという
見つけられなきゃ海賊の名折れってもんだ
ヨー、ホウ
西に舵を取れ
ヨー、ホウ


七つの海の向こうには
七色の女神が待っていて
七色の女神の体には
七つのお宝が眠っていやがるんだ
俺たちから掘り出されるのを
今か今かと待っていやがるんだ

だが七つの宝にゃ気をつけろ
七つ七色それぞれに
七矢七毒七呪い
下手すりゃあの世に上陸だ

ヨー、ホウ
ヨー、ホウ

へたすりゃあの世に上陸だ

ヨー、ホウ

ヨー、ホウ

やれ、漕げ
それ、漕げ

ヨー、ホウ

南の海の向こうには
キャプテンクックもチビッちまった
難攻不落の砦があるそうだ
今こそ名を上げるチャンスじゃねーか
みんな、ビビんじゃねーぜ

宝の為ならヨーホ
あのこのためならヨーホ


#原題「よくある海賊の唄」


自由詩 おっぱいⅡ Copyright 茶釜 2007-06-09 20:02:52
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