パイナップル。
もののあはれ

道路を歩いていたらガムを踏んづけました
嫌だなあと思って靴を上げたらビヨーンと良く伸びました
そしたらプーンとパイナップルの香りが鼻にきたので
誰かがパイナップル味のガムを捨てたんだなあと思いました
パイナップルは僕に踏まれる為に甘酸っぱく美味しく
生まれてきたんじゃないよなあと思いました
僕だって誰かに踏みつけられる為に
生まれてきたんじゃないんだよ
みんなだってそうだよ
きっとそうだよ
パイナップルさん踏んづけてしまってごめんなさい
僕はなんだか悲しくなってきたので
パイナップルの香りがする靴のまんま
走って家に帰りました
今日は金曜日だからお母さん
カレーライス作ってくれてるといいな






自由詩 パイナップル。 Copyright もののあはれ 2007-06-08 21:10:34縦
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