おっぱいⅠ
茶釜

夕暮れの
お台所の とこで
弟の
ゆうちゃん が

ぼくのママのおっぱい、
のんでいたよ

おっぱい
ぼくのおっぱい
おいしそうに のんでいたよ

ゆうちゃん
もうはなれてよ
ぼくのママから
ぼくのおっぱいから

ママ ぼくを見るときのように
やさしい顔でゆうちゃんをみつめないで
ぼくはここにいるよ

ゆうちゃんが泣き出したら
ママ すぐにおっぱいあげるのに
どんなにぼくがないても
もう しらんかお


ゆうちゃん
ぼくのおもちゃ
ぜんぶあげるよ
おかしもあげるから
ぼくにママをかえして
おねがい
おっぱい
とらないで

あんまりのんじゃうと
しぼんで
なくなっちゃうよ
ぼくの おっぱい




#原題「ぼくのおっぱい」


自由詩 おっぱいⅠ Copyright 茶釜 2007-06-07 20:45:31
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