詩人のプロフィール☆
atsuchan69

遮光カーテンの四隅に朝が零れている
うつ伏せで眠る君をベッドに残し、
素肌にすばやくドレスシャツを着て、
夜の逞しい身体は、そっと部屋を出てゆく

落ちてゆくエレベーターのなかで――
右手を上唇のあたりに近づけ、
もう一度、淫らな君の残り香を嗅いだ

紛れもない女の匂いが、まだ指にあった

そしてメルセデスに乗ったとき、
ふと助手席を見ると
ティエリー・ミュグレーの星のボトルが ひとつ。
――あいつ、わざと忘れたナ。 )))

即興でメールを送る――

 太陽はもう、とっくに昇って
 数分後。この地下駐車場を出たら
 陽の下に僕はふたたび奴隷となって
 何時もどおり、インチキな言いぐさを駆使し
 言葉一つで世界を逃げまわる

 でも、それよりは
 寧ろ君の 愛の奴隷でいたいから
 すぐに返信をくれないか?
 僕が地下駐車場を出るまでに

そしてスマホを胸に収めると
ハンドルを握り、猛烈な速さで地上へとむかう
けして君が間に合うことがないように‥‥

あろうことか、この僕が君の虜となるなんて












自由詩 詩人のプロフィール☆ Copyright atsuchan69 2007-05-26 01:31:01縦
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