五月晴れの日に
小原あき
五月晴れの匂う
青い空の下
潤いの粒がキラキラ光る
生き生きとした緑の葉っぱたちが
風に揺られて
カサカサと何かお喋りをしていた
何だろうと聞き耳を立てても
わたしは人間なので
うまく聞き取れなかった
ふと、あるひとつの葉っぱが
わたしに話し掛けてきた
「ここに生きていられることが
堪らなくくすぐったいんだ」
それは笑い声だった
極めて清々しい
笑顔だった
自由詩
五月晴れの日に
Copyright
小原あき
2007-05-23 15:36:29縦