F902i未送信ボックス集②
土田

06/07/28無題
良い雰囲気で会話する
コンビニの店員がむかつく
高田馬場のサンクスの前で
携帯で詩を書いているおれはどうなんだろう
いま川辺のまえで二次会を開くそうなので之まで

06/07/28無題
みんななんやかんや言っている
道頓堀の飛び込みみたいに
飛び降りる誰かと誰
警視庁をなめていると誰かが言う
酒が旨い酒が旨いと口を揃えて言う
とうきょうをなめていると
東京人を気取っている東京人
げっぷが止まらない
神田川に飛び降りた奴
三メートルか五メートルの谷底
落ちた奴は突き指で済んだらしい?
Smirnoffをこぼした
バッグが濡れる
みんな合わそうとする
誰かが誰かのものまねをしている
誰かが買ってきたバナナチップスを食う
佐々木と口論する
おれの負けだった
知らない
おれはなにも知らない
馬鹿げた論争だった
たのしかった
おれの負けだけど楽しかった
ちょちと涙を流しながら楽しかった
それから酔ってもうダメなふりをした
実際もうだめだった
メールをしなきゃダメな
彼女候補から来たメールに返信しようか迷う
そんな他愛のない考えごと
したり顔でもう一軒だと誰か
おれ九十パーセント無理なおれ

06/07/28無題
東西線
次は日本橋
疲れたサラリーマン
ビジネス本片手に気取ってる
受信したメールどうせメルマガ
決めつけてももう良いよね?
次は門前仲町
知らねーよ
前には二人のリーマン余裕の会話
むかつくてか死ねよう
毎日ご苦労様です

06/072/29だいめい
しょうじき最近折れの詩のタイトルが
平凡すぎてつまらない
(ひいじいさん)やら(マントル)やら今まさに(失恋)やら
単純す銀だよ
こんな題名はおれにはまだ早い
現代詩手帳で名前も知らんじいさんばあさんが
あえてとか裏の裏をとか思ってしたり顔しながら付けりゃ良いんだよな
そうだそうだ
飲める飲める飲めるぞ酒が飲めるぞっね

酔っているうちに
吐き出したいこと
吐き出したいけど
もう思いつかないや
もやもやといっしょにねる

顔も知らないメールの女の夢をみたいな

゛あ〜バッキュームフェラされながら


自由詩 F902i未送信ボックス集② Copyright 土田 2007-05-20 14:33:24縦
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
いつかもしかしたらたぶんお花さんになるかも知れない便所の誰かの携帯電話番号みたいなワクワク感と臆病感