終わりなき詩
はじめ

 6月の雨の中の森
 1ヶ月だけ君は生きていた
 風に任せて森の葉の匂いを僕へ漂わせる
 僕は自分の涙の中に沈んでいたよ 夜も朝も
 これじゃあ「今 会いに行きます」と被っちゃうけど その頃は「世界の中心で愛を叫ぶ」が流行っていたんだよ
 暗い森の中の湖の中心で 君はこの曲の雫を一滴落としてゆらら ゆららと波紋を広げるよ
 そして踊るんだ 君は空もこの暗闇も一緒にして
 その様子を僕は動物達と見ている
 君は永遠に21才だ
 僕も 6月の暗い雨の中
 1ヶ月だけ ずっと君の分も生きている
 山羊がメェェと鳴くから 僕は現実に気付いたよ
 僕の心は深い森の中

 誰に褒められても地位や名誉を手に入れても
 必ず戻る場所があるんだよ
 君は歳よりも若く見える
 世間ではクローンっていう話があるけれども
 今から君のことを僕が育ててみようかな
 そうすれば今までのお話は全ておじゃんだ
 僕は本当に君を愛しているんだ
 ずっとこの詩を書いていたい
 いずれこれは大きな小説となるだろう
 僕は自分が死ぬことを恐れている
 まだやるべきことが残っているから
 神様は僕に2つ意地悪をしたんだ
 それは君にだって永遠に内緒だよ
 僕は君のことを書く時が一番リラックスできるんだ
 本当の君はずっとあの満天の星空の下
 僕と一緒に天国まで歩いていくよ
 星くずっていう文字が君を端的に表しているのは何故かなぁ
 僕の前で踊ってみせてよ
 この詩は終わることがないよ
 僕は心の中の森について「ドラマチックレコード」を聴きながらずっと想っている


自由詩 終わりなき詩 Copyright はじめ 2007-04-29 04:06:02
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