ひとり ゆらぐ
木立 悟
水の光
白い火 白い火
水の上の火
白い光
(火の水 火の水)
生まれたままの姿の子
二重の光の波だけを着て
水たまりのそばにひとり立ち
ゆらめく自身を見つめながら
つぶやくように歌いはじめる
金の濁りが
道を流れる
子は流れを聴く
金は
鐘のように鳴る
水の奥の
小さな音
白くゆらぐ 皆
白くゆらぐ
(火の水 火の水)
自由詩
ひとり ゆらぐ
Copyright
木立 悟
2007-04-02 19:56:14
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