夜光
LEO

いまここに
来たるべき夜の紺青は
誰しもの
奥深くに眠る
逃れられない
悲哀の色をして


春はいつのときも
悲しみ覚えたかたちを
おぼろに映すから
すこし涙もろくなる

さしのべる手も届かず
閉ざしたままの瞼に
憂鬱と惑いを見せて
掴めず終える今日
そのなかにあっても
誰のために輝くでもない星が
自らの色をして所在を示すのを
確かめることで
私もまたひとつの、



滲んだ夜も
涙することだけに頼らずに
あなたの窓に映る
星のひとつになりたいと
強く祈りながら


自由詩 夜光 Copyright LEO 2007-03-27 21:20:30縦
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