フェアリー・アフェア
渡 ひろこ

キラキラ輝くパステル色の金米糖

小さな羽を羽ばたかせ

あなたの妖精がはこんでくる


甘い砂糖菓子ひと粒

そっと口に含めば

夢の世界の扉がひらく


噛まないで

とろけて消えるまで

時間をかけて味わって・・・


脈打つごとに熱くなり

めくるめく光のシャワー

ときめきの鼓動のリズム

忘れかけていた

駆けのぼるあの切なさが



ああ 蘇える・・・




そろそろ魔法が効いたころ

花の陰から見つめてた

悪戯な妖精が

媚薬のりんぷんまき散らし

あなたを誘いにやってくる



ほら

あなたのすぐ後ろ・・・



















自由詩 フェアリー・アフェア Copyright 渡 ひろこ 2007-03-03 01:24:24
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