ロボット兵
あおば

軽薄な
ロボコップとお茶する
ロボコックが歌うので
ロボット三等兵が
鉄砲担いで入ってきて
厳しい顔して
敬礼するので
休めと言って
後は
知らん顔

充電する間にカツ揚げて
丼に載せて
卵をかけて
平らげて
充電器を取り外す
行って参りますと
やけに上品な挨拶をする
尋問に弱い
ロボコップが
ロムを換えたと
白状したから
みんなで
出がらしの
番茶を飲んで別れた

三等兵の
ロボットの先生は
夾竹桃が好きだった
夏が来ると思い出す

コップを割った

難癖付ける
ロボコックの
ご亭主にも謝った

追い出された
雨の中
電池の中身が
薄くなり
回転翼も
もげたので
歩いて
河を渡る

其処も戦場だった


自由詩 ロボット兵 Copyright あおば 2007-02-01 00:34:54
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