裸体
みい

1、
きみの気付かないところを
気付かれるどっかの男に

震えて


2、
スーツと言う名前の健康体です
私はそういうのでできているのです

かちゃりかちゃり、キーを叩いて
あったかいコーヒーは
苦くて

慣れないところで月を見て
泣くのです

ひとすじだけ。

涙なんて、
ってなんだかせかいが恨めしくなった
夜でした


3、
何も感じない

ただゆっくりと押し倒されて、
キスをされてゆきます。

味あうことのない、キス。

ただただ
震え、
止まらずに

ぎゅう、と抱いて。

言い


4、
寒い。
ここはとても寒い。

サラダなんかより冷たくて、
鮮やかで食べたくなる。

鮮やかな部分を指ですくったら、
わたし
半分消えてなくなったの

なんでかな



5、
もういいよ、と言って、
途中で服を着た

そんなわたしを見つめて

何故震えてるのか問うあなたに

誰も気付かないのに、って
あは、ってわらった。

服なんて着ていても仕方がないと思った。
帰り道でわんわん泣いた。
しょうもないことばかりで泣くので少し困った。

裸体のわたしはちゃんと正直だったかなぁ。
思い直してまたわんわん泣いた。



6、
なんにもないの。

はたかんぼのわたしで
なんでもかんじられるように
なって、
かみさま。

わたしからでてきたのは、
ふにゃふにゃのはなうたで
うぶごえ、
きこえたみたい。

うまれたの。
かみさま。


自由詩 裸体 Copyright みい 2007-01-28 23:53:01
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