雑工日記
馬野ミキ

現場のスポニチでミス日本を見る
現場は男だらけで価値が無いので新聞のそういった記事にも敏感に興奮してしまう
ああ俺もミスコンを開いてみたい
難しい顔をしながらもっともらしい事を言って
審査員席でやらしいことを沢山考えたい



いわゆる俺の書く「詩作品」よりも
ブログの日記のほうが面白いというようなことを
三人ぐらいの人に言われ
それは当たってて、
実はそこに根源的な命題が隠されている。

詩作品には一応の体裁があり
俺でさえ( ̄ー ̄)頭の隅で理性のようなものを振るう
日記はまとまってなくてばらばらだが実はこっちのほうが伝わってるかもしれないのは
まとまってなくてばらばらというのは
ちょうど宇宙そのものと似ているからで
まとまってなくてばらばらであるのに、何かを伝える文章というものを
意識的に。
書くということは
まとまっていて美しい文章を書くことより難しいと
あえてここで断言しよう



なぜなら人間には分別があるからだ



分別を隔てたところから分別のある者の胸に突き刺さって離れないもの
それこそが本来の表現であり
詩ではないだろうか?
現代アートや何々のコラボレーションが
感覚的に、
直接的に、
我々庶民や雑工を感動させることができないのは
まさに現代の全体性の欠如であり
また敢えてここで言うなれば
現代詩はその事実を無視し続けているといえる。


散文(批評随筆小説等) 雑工日記 Copyright 馬野ミキ 2007-01-23 19:13:34
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