ネロウルフの誓い
茶釜

ふと考えてみると
最近自分の畑が石ころと草だらけで、何も収穫できない所になっていた、
そりゃそうだ、
近所にはスーパーにコンビニに産地直送市場まで何だってあって、
ちょっとこまめに足を運べば
料理の材料には事欠かない、
どんなに自分の手で美味い食材を作ろうと思っても
草をむしり、石ころをはね、雨を待ち、泥だらけになって土を耕す所から初めて
そんでもって、色々な自然の力に任せないといけない、
こんなんじゃ半年も一年も掛かってしまうのだ、
おまけに料理の腕前が悪ければ誰も褒めてくれはしない、
はたまた、明日収穫という時に虫に穴を開けられたりもするんだよね、

でもなぁ、
採算が合わなくてもそれはそれでその過程が楽しかったり
可愛がった自分の野菜が大きくなる様が嬉しかったり
その大切なものを棄てたくないから
自然とその料理する腕にも気合が入ったり
風とか雨を本当に自分に関係のあるものとして感じていられたりする良さもあるんだなぁ、
でも石ころがあまりにも多くて、
爪の中にまで泥が入って、
店のお野菜があまりにも魅力的で(泣)
隣の畑が・・(おい)

※タイトルは輸入物




散文(批評随筆小説等) ネロウルフの誓い Copyright 茶釜 2007-01-06 19:37:35
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