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2008 11/13 19:43[238]
ふるる

日本語は議論に向いていない

「日本人の発想、日本語の表現 「私」の立場がことばを決める」森田良行著
を、読んだ時に書いてあったのだけど、日本語というのは客観的論理的なことを述べるのはとても不得意な言語。
日本語が得意とし、読む方も書く方も無意識にやってしまうことは、「自分の立場表明(論理的というよりその場的)」と「言外のことを読み取ること(一見客観的に見えて実は主観が入ってる)」。
書いてる方がそう思ってなくても、読むほうがそう思って読んでいたら、とても客観性や論理性を望む議論というものにはならない。
議論には論理的文章というのが必要で、論理的とは「もっともらしい理由」がある、ということ。この「もっともらしい理由」を純粋に、客観的に、公平に、読んだり書いたりすることが、日本語圏では難しい・・・。
読む方はついつい書いた人の立場や気持ちってものを考慮してしまうし、書く方は無意識に自分の願望なんかを忍ばせてしまう。(そういうのができてしまうのが日本語)多分、日本で議論をする時は法律や論文でない限りは「論理的なもっともらしさ、正しさ」よりも「なあなあでうまくやっていけること、その場の空気を読むこと」の方が志向されやすい。加えて、学校の国語は全く議論のテクニックってものを教えてない。sage