ふるるさんのプロフィールBBS
2008 11/10 14:19[237]
ふるる

映画「インビジブル」

TVでやってたので見ました。ケヴィン・ベーコンはすごい。前半はやな奴ながらも科学への情熱を持つ天才、後半は全能感と苦悩を併せ持つ恐ろ哀しい人という役どころ。
バーホーベン監督は、見てはいけないとされる暗部や生々しいものをわざわざ見せ付ける人。
この映画も内臓や筋肉が見えまくりでびっくりでした。
透明人間の話だけど見てるうちに、これって盲目の人の話なんだなと思いました。つまり、透明人間に対して、人間は「相手が見えない、何されるかわからない恐怖」を感じる。盲目の人が感じている恐怖そのままでしょう。
透明人間からの暴力への対抗手段がまるでないのと同じように、盲目の人が受けるであろう暴力への対抗手段もまるでない。(ヘプバーンの「暗くなるまで待って」では、逆に暗闇を利用していたけど)ただ、人の良心を信じるしかない。
ところで、良心というのは透明になった時に、あの科学者のように、だんだんとなくなってしまうのでしょうか。人から見られなくなったら?だとすれば、人が人を(透明人間のように)無視するというのは、怖いことです。

ちなみに・・・いくら骨や血管まで透明になったところで、食べたものや消化途中のものまでは消せないんじゃ・・・という突っ込みは誰もしてないのかな・・・sage