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2008 10/23 14:35[232]
ふるる

「心はからだの外にある エコロジカルな私の哲学」河野哲也著
を、読みました。心って、身体とか脳の内部に隠されてあるのだと思いがちだけど、じーっと心の中を見つめても、内部にあるのは「社会が求める理想の人間像と照らし合わせた何か」つまり外からの価値観によって信じ込まされたもの、なのだそうで。まあそりゃそうかも。自分の性格や心が外交的にしろ内向的にしろ、その分類は社会が決めたものだから。色んな分け方があるはずなのにね。だいたい、「自分とは何か」「自分の性格とは」「自分の心はこんなんだ」と言うこと自体、「社会ではこうあるべきってなってるけど、自分は違うのかも・・・社会の価値観に従うのは嫌だなあ・・・」という不安や不満の表れでしょう。無人島に生まれ育ってたらそんな悩みないって。(多分)心っていうのは、自分の身体が周りをどう認識して動いているかとか、周りの影響によって作られ、変わっていくもの、表面に表れ、身体や空間に溶け込んでるものなんだよと。面白い。こういう考え方好きかも。
んで、自分探しとか自分の性格を変えるとかは、自分の内部をどうこうじゃなくて外部を変えるのがいいんだと。同じように、学校や社会での問題は、個人の内部の倫理観というよりは、組織という環境の問題なんだと。
まあそうかもしれないけど、個人が組織を変えるって難しいし、その組織を抜けたからといっていい風に転ぶかどうかは、分かりませんね。予測可能な方を選ぶとなると、環境を変えるより自分を変えた方がやりやすい、となるのか。sage