2012 04/27 23:44[436]
ふるる
『競売ナンバー49の叫び』トマス・ピンチョン
名前に惹かれて読んでみました。難解と有名らしいピンチョンの中でも読みやすいとのこと。
わけわかんないんだけど、なんか、面白い。不思議感覚。
秘密結社や被害妄想と現実の錯綜というあらすじやテーマを追うというより、色んな仕掛けがいっぱいの道を手を引かれながら歩いてるという感じ。手を引いてくれるのはもちろんピンチョンさん。道すがら、あらゆる色彩のものがピョンピョン飛び出してくる。
「二時間というものエディパは長いベンチに坐らされ、両隣は双子と言ってもいいような老人で、その二人の手が交互に(まるでその手の所有者が眠りこけているあいだに、ほくろとそばかすだらけの手が一人歩きして夢の風景をさまよっているというふうに)エディパの太腿に落ちてきつづける。」
↑こんな文章って、どう受け止めたらいいんでしょう。無駄な過剰さを楽しむしかないんじゃないでしょうか。sage