2009 09/16 01:49[332]
ふるる
内田樹著「下流志向」を、読みました。この方が書くものというのはいきなり断定に入り「ん?そうなの?」と思うことしばしばですが、まあ考えさせるのを誘うのが本当にいい本なのかもしれません。
その中の一文「私たちが無時間モデルに魅入られてしまうのは、それが多くの快楽を提供するからです。」とあって、なるほどと思いました。無時間モデルというのはつまり、自動販売機とか、アクションからゲットまでの時間が無に等しいもろもろのこと。あっという間にダイエットとか杖をひとふりでスターに変身とかもあるね。ネットで何かを発表して、すぐにコメントがついたりするのも無時間モデルと言えますね。けど、無時間モデルの落とし穴はあまり気持ちがいいので「それだけ」になってしまうことだと。何でもかんでも時間がかからなければいい、みたいな。これが出されたのは2年前ですが、どうかな・・・。スローライフとかのんびり旅行とかも流行ってる気がしますが。
そこで考えたのは、例えば投稿→ポイント→快楽、という図式があるとして、はじめは楽しいけど長くやってると「その種の快楽に飽きてしまう」「もっと強い快楽を求め始める」という段階が来ると思う。
飽きてやめる人と、もっと強い快楽を求めて、の人がいるとして、後者はどこへ行くのか。ヘビィな評論に挑戦して、ヘビィな論争に加わるとか?sage